浜松市東区の小児科・アレルギー科 にしお小児科

 2018年4月 

 汗疹 

汗疹は、乳幼児では避けては通れない問題です。汗腺(汗がでるところ)の周囲に細菌の感染などで赤くなる状態を汗疹といいます。汗腺の数は、赤ちゃんも大人も同じなので、汗の量も一緒です。そのため乳幼児では、汗疹ができやすいのです。汗疹の予防は、汗の成分に細菌がつきやすいので、シャワーで汗を流すこと、濡れタオルで汗を拭き取ることです。一旦赤くなって痒みもある場合には、軟膏などの塗布が必要です。汗疹が悪化すると、とびひやカンジダなどのカビの感染がおこります。乳幼児の体温は大人に比べて高く、基礎代謝も多いので、服装は大人より1枚薄くする方がよいのです。

ポリオは、脊髄の運動神経細胞が障害されて起こる病気です。重症の場合は呼吸ができなることがあります。治療法がないため、ワクチンによる予防しか対応する方法しかその対策はありません。世界では、まだ流行している地域があります。日本では、2012年9月以降それまで接種されていた経口生ポリオワクチンから、注射による不活化ポリオワクチンの接種(単独ポリオワクチン)に切り替わりました。2012年11月からは、四種混合ワクチンとして接種されています。接種時期は、生後3か月からの3回接種とその1年後の追加接種の計4回接種となっています。しかし接種後の抗体検査(抵抗力)の検査から、この接種回数では4~6才には抗体値が下がり予防効果が下がってくることが判りました。先進国の多くでは、就学前に5回目の接種が義務付けられています。ウイルスに感染しても症状の出ない人(不顕性感染)がいること、旅行者などがウイルスを日本に持ち込むリスクもあります。感染のリスクをより減らすためには、追加接種を行なうことが推奨されています。任意接種ですが、当院でも接種をおすすめしています。ご希望の方は受付でご相談下さい。