浜松市東区の小児科・アレルギー科 にしお小児科

 ひとことアドバイス 

原因:

赤ちゃんは、お母さんのおなかにいるときにはへその緒でつながって、血液や栄養を受け取っています。

誕生後にへその緒は切られ約2週間前後で乾燥し自然に取れて、おなかの中の通り道も自然にふさがります。しかし、赤ちゃんの腹筋は未発達であるため、泣いたりして強い腹圧がかかると腹筋のすきまから腸の一部が飛び出て皮膚を押し出します。このお臍がふくらんだ状態のことを「臍ヘルニア」と呼びます。多くは1歳ころまでに自然に治ります。

治療:

当院では「圧迫療法」を行っています。

飛び出た臍部分を戻して、専用の資材をあてテープで貼って抑える方法です。

週に1回貼り直し、早ければ1か月程で治ります。皮膚が伸びないため、形がきれいに治りやすいメリットがあります。

この治療法は生後6ヵ月以降では効果が得られにくいので、早い時期の受診・治療をおすすめします。

資材料金:

圧迫に使用する医療材料は保険適応外となります。

料金 3,300円(3回分)

 汗疹 

汗疹は、乳幼児では避けては通れない問題です。汗腺(汗がでるところ)の周囲に起こります。赤くならない汗疹もあり、汗の成分にてかゆみが出現します。赤い汗疹を赤色汗疹といい、汗腺の周りの皮膚に細菌が感染しています。汗腺の数は、赤ちゃんも大人も同じなので、乳幼児では小さな体で大人と同じ量の汗をかきます。そのため汗疹ができやすいのです。汗疹の予防は、シャワーで汗を流すこと、濡れタオルで汗を拭き取ることです。一旦赤くなって痒みもある場合には、軟膏などの塗布が必要です。汗疹が悪化すると、とびひ(細菌感染の悪化)やカンジダ(真菌、いわゆるカビ)の感染がおこります。対策は、乳幼児の体温は大人に比べて高いため、服装は大人より1枚薄くすること、環境温度の調節、なるべく直射日光を避けることなどです。

胃腸炎は、大きく分けて細菌性とウイルス性に分かれます。夏によくある食中毒は、主に細菌性です。食中毒の場合には、下痢だけでなく、激しい腹痛と嘔吐、時に発熱をともないます。治療は、点滴をおこないながら原因となる細菌を突き止めてそれに対する抗菌剤を投与します。

ウイルス性の場合は、ノロウイルスやロタウイルスに代表されるもので、症状は嘔吐と頻回の下痢です。乳幼児が多く罹患し、保育園、幼稚園などで集団発生しやすいです。治療は、症状に対する対症療法のみで、OS-1などの経口補水をおこない脱水を予防して症状が治まるのを待つことです。全く経口的に補水ができない場合には、点滴をおこないます。乳児や幼児期早期の児では、回復がゆっくりで下痢がなおるには2週間以上かかる場合があります。その間は、お粥など糖質を中心とした食事を与えることで回復を待ちます。

中耳炎は急性中耳炎と滲出性中耳炎の2種類に分けられます。それぞれの症状と治療は異なります。急性中耳炎は、細菌感染により鼓膜内に膿が貯留するため、耳の痛み(乳幼児は痛みを訴えられないので、長く続く理由の分からない不機嫌や耳を気にする)や耳漏(耳だれ)が主な症状です。治療は抗菌剤を投薬します。滲出性中耳炎は、鼓膜の内側に滲出液が貯留(たまる)だけで、痛みはありません。滲出液の量が多い場合には耳の違和感や聴こえが悪くなります。耳と鼻はつながっていますので、鼻水が多い場合は起こることがあります。当院では、耳鏡で鼓膜を確認して、急性中耳炎の場合は適切な抗菌剤、滲出性中耳炎の場合は必要に応じて音に対する鼓膜の反応をみて治療方法を判断します。、耳鼻科での治療が必要な場合には随時紹介しています。

おむつの中は高温多湿の環境です。細菌や真菌が増殖しやすいため、乳幼児ではカンジダ皮膚炎や細菌性皮膚炎をしばしば起こします。清拭や洗ってもよくならない時は、早めの受診をおすすめします。