【フルミストとは】
鼻の中へ吹き付けるタイプのインフルエンザ生ワクチンです。
鼻の中に注射器に似た容器で吹き付けるので、針は使用しません(痛くないインフルエンザ予防接種です)。
日本ではまだ無認可のワクチンです。フルミストは4価ワクチンです。
【不活化インフルエンザワクチン(注射タイプ)とのちがい】
1)発病を抑える理由
注射タイプのインフルエンザワクチンは、血液中のインフルエンザウィルスに対する免疫物質(IgG抗体)が作られることでウィルスの増殖を抑えます。噴霧タイプのインフルエンザワクチンは、鼻・気道粘膜で弱毒化されたウィルスが増殖するため、気道粘膜でインフルエンザウィルスに対するIgA抗体が作られます。したがって、インフルエンザウィルスの侵入を抑える働きにより発病を抑え込みます。
2)毎年型が変わるインフルエンザウィルス
注射タイプのインフルエンザワクチンは、変異を毎年繰り返すインフルエンザウィルスのどの型が流行するのかを予測して作られています。噴霧タイプのインフルエンザワクチンは、ウィルスが気道粘膜で増殖することによりIgA抗体と、抗体とは異なる免疫システムである細胞性免疫も刺激されるため、インフルエンザウィルスが微妙に型を変えても、ワクチンの効果が期待できます。
3)ワクチン効果の持続期間
注射タイプのワクチンの効果は、4~6か月程度
噴霧タイプのワクチンの効果は、約1年間 効果が持続します。
【フルミストの副反応】
フルミストは弱毒化ワクチンであり、病気を起こす力はほとんどなく、比較的高温の気管支・肺では増殖できないため、重篤な副作用はほとんどありません。
鼻粘膜に感染させるため、約半数の方に軽い鼻炎・鼻づまり症状がみられます。小児では発熱が起こることもあります。
【接種対象】
2~49歳
激しく泣いてしまうと多量の鼻水などにより効果が低下しますので、お子さまに「痛くない鼻からの予防接種」の説明を行ってきて下さい。
【接種できない方】
5歳未満で喘息と診断をうけている方
1年以内に喘息発作のあった方
重度の卵アレルギーの方
妊婦または妊娠の可能性のある方
免疫不全の方。またそのような方と接触する機会のある方
アスピリン内服中の方
37.5度以上の熱がある方
接種時に激しく泣いているお子さま
【予防接種による健康被害救済について】
無認可のワクチンであるため、副作用被害救済制度はありません。万が一、重篤な副作用が発生した場合、輸入商社による補償は受けることができます。